スカーレットネタバレ2週とあらすじ!5年後と中学の卒業!

NHK朝ドラマ『スカーレット』2週のあらすじや、ネタバレを詳しく各話毎に紹介させて頂きます!

 

1週目でお別れをする事になってしまった、喜美子が大好きな草間さんが再登場!

 

そして、2週では喜美子たちが5年後の中学生へと成長するにあたって、キャストも代わり戸田恵梨香さんや大島優子さんなどが登場します。

スカーレット1週のネタバレや、あらすじを詳しく解説すると共に、感想も含めてご紹介するのでお楽しみに!

 

2週目のあらすじ・ネタバレを各話で詳しく知りたい方や、振り返りたい方は是非お見逃しなく!

ドラマイカくん

第2週は7話から12話のお話だよ♪
途中でキャストが大きくなるんだよね!中学生の戸田恵梨香さん達に注目!

モーニングちゃん

 

⇒前週スカーレット1週のあらすじネタバレ!喜美子たちの物語がスタート

Contents

スカーレット2週のあらずじ・ネタバレ!意地と誇りの旅立ち

スカーレット 2週 ネタバレ あらすじ

スカーレットの2週目は2019年107日~10月12日まで放送された回です。

 

前週では、信楽に川原一家が住む所から、おっちゃんや草間さんとの出会いと、喜美子の絵を描く才能が開花など様々な事が起こりました。

 

今回ご紹介する2週では、子役の喜美子が成長し中学生へとなるお話です。

 

役者も代わり、また面白い展開になっているので、是非ご覧になってみてくださいね!

 

『スカーレット7話』機転の利いた行動(10月7日)

喜美ちゃんのお風呂で撃退

やっとのことで生活にも慣れてきたところに、大阪からお父ちゃんを探しにやってきた見た目の随分と怖い借金取りが家にやってきました。

 

琵琶湖まで連れていかれて冷えた体を温めたいという借金取りに喜美子はお風呂を沸かします。

 

お父さんが帰るまで待つという二人はちょっとやそっとでは帰らない様子です。

 

お父ちゃんがいない間に何かされては困ると考える喜美子はお風呂の湯加減である企みを考えます。

 

  • ~喜美子の湯加減メモ~
  • (付け足す薪の量)
  • 普通の大きさの薪1本→2℃上がる
  • 大きめの薪1本→3℃上がる

 

温度の上がりを考え、ありったけの薪をくべるとお湯の熱さに耐えきれなくなった借金取りの工藤(福田転球)は

 

「もう悪いことはしません。帰ります」

と堪忍するのでした。

 

よし!とばかりに、喜美子の作戦は成功です。

 

心の中の優しさ

もう一度、湯加減を調整している喜美子に借金取りの工藤は話し掛けてきます。

 

「おい!ここは年寄りおらんのか」

 

ふいの問いかけに喜美子は呆気にとられます。

 

そんな喜美子にさらに続けます。

 

ありったけのことを話し伝えるとおじいちゃんやおばあちゃんが居たら、身の丈に合わない借金はするなと、借金に歯止めがきいたのではないかと話し始めるのでした。

 

さらに工藤は「返せない借金をするんはあかんで」と諭すのです。

 

そしてまた喜美子にお父ちゃんのやらかした過ちを切々と話すのでした。

 

借金取りのボスは自分にも喜美子と同じように5歳になる娘がいると話し、怖い顔で借金を取りに来た悪い男も悪いが、またお金を返す約束を守らないで逃げてしまう、男も同じ悪い男だと喜美子に教えるのでした。

 

「怖い男に見えても優しい男かもしれん」と工藤は最後に呟きます。

 

喜美子のお風呂のちょうどいい湯加減にひとしきり話した工藤は。

 

「ありがとう」

 

と一言つけ加えるのでした。

 

直子のピンチに現れた人

家の中に戻った喜美子はまたもや呆然とします。

 

今度は、せわしなく動くお母ちゃんに家にある酒や卵を全部食べ尽くしてしまいそうな大きな体の借金取りの本木(武蔵)のやりたい放題に再び頭にくるのでした。

 

しきりに我慢をしていた妹の直子も、ようやく

 

「うちも卵食べたい」

 

と口を開くのでした。

 

意を決して、喜美子は本木に思いを話します。

 

ところが怖い顔は怖い顔!

 

優しさなんかこれっぽっちもありません。

 

我慢炸裂の直子は反撃開始です!

 

男が持つゆで卵の手をガブリと噛みつくのでした。

 

やられた本木は直子の後を追い掛け、二人とも外へ飛び出すのでします。

 

直子!絶体絶命です。

 

そこにどこか見覚えのある声が聞こえてきます。

 

男の手を捕まえて「大丈夫」とあの草間さんが現れます。

 

殴りかかる男にハッ!ホッ!とさらりとパンチを交わし、留めは大きな男の体を振りかざして投げまるで空を飛んでいくかのように宙を舞うのでした。

 

ピタリと決まって目が合う姉妹に草間さんはニコリと微笑み再会のご挨拶でした。

 

少しばかりの肩代わり

常治は大阪から戻り、大野雑貨店に顔を出します。

 

娘たちの真っ赤な手袋のお土産を見せ、嬉しさに目尻が下がります。

 

そして二人は合言葉のように『ラジオ』と口を合わせ、掘り出し物のお買い得ラジオに胸膨らせますが。

 

喜美子の家では再び戻ってきた草間さんが常治の借金一部肩代わりすることを承諾します。

 

借金取りは快く受け取り、まだまだあるという借金返済の約束に喜美子は。

 

「約束します。借りたもんは必ず返します」と言う潔い言葉に借金取りは退散するのでした。

 

許せぬプライド

帰りの道端ですれ違う常治に借金取りの工藤は一言残します。

 

「川原常治さん、また来月もよろしゅう」

 

何のことやらわからぬ常治はその意味を訪ねます。

 

それは草間からの返済・1000円もの大金にありました。

 

喜美子は借金取りが帰ったことと再会した草間さんに嬉しくてたまりません。

 

柔道を教えてもらい

『柔道』というものを教えてもらいます。

 

あっという間に投げ飛ばすあのカッコいい技のことです。

 

技を教えてほしいと言うやんちゃな喜美子に草間さんはただただ笑うばかりです。

 

借金取りから事情を聞いているお父ちゃんが帰宅をします。

 

申し訳なさそうにするお父ちゃんに草間は東京に戻ってしまう前に、もう一度しっかりと挨拶をしに戻って来たと話します。

 

二人の間に入ってさらに喜美子が説明を続け。

 

「東京は遠いし日本の真ん中やからな」

 

と草間さんの肩を持ち話すと、すぐさまお父ちゃんは。

 

「日本の真ん中は大阪や」

 

と食らいつくように言います。

 

ここで初めてお父ちゃんの様子がおかしいことに喜美子は気づきます。

 

常治は娘の直子の助けにお礼を言い、お金の肩代わりを強く拒みます。

 

そして、周りの言葉にも耳を貸さず頑なな気持ちでポケットからありったけの丸められたお金を取り出し800….850円と数えます。…30円で880円

 

「こんなお金どこに」

 

と喜美子が言うと、思わず口から出てしまうお父ちゃんの姿に、お母ちゃんにも見たくないお父ちゃんの慌てる姿がありました。

 

草間も何とかその場を上手く納めようとする提案に、お父ちゃんは納得することができません。

 

黙っていられず、お父ちゃんに言い寄る喜美子にその行き場のない気持ちはついに切れてしまいます。

 

喜美子へのビンタです。

 

「なんでや」

 

理解のできない喜美子は強くお父ちゃんを睨みます。

 

『スカーレット8話』礼に始まり礼に終わる(10月8日)

お父ちゃんの心の内

お父ちゃんのビンタに喜美子の気持ちは当然収まりません。

 

ピタリとくっつき、受け取らないことの訳を、あれやこれやと突き止めます。

 

逃げ場のない常治はやっとのことで収拾のつかない気持ちを話します。

 

「そうしたいのに、できへんねん」

 

そうしてはたまるかという『意地』やっとのことでお父ちゃんの口から本当の心の内が出てきました。

 

『男の意地』

 

女にはない男の意地だとお父ちゃんは引き下がれなかった気持ちを言います。

 

そこから出てきたお父ちゃんの更なる気持ちはあの真っ赤な手袋に、そして掘り出し物のラジオにあったのです。

 

お母ちゃんの言う軍手ではダメなのです。

 

ここにお父ちゃんの気持ちが込められていたのですから。

 

全てを話したお父ちゃんは今一度、草間さんに深々と頭を下げるのです。

 

気持ちを理解した草間さんも申し訳なさそうに返事をします。

 

「ほら、はよ寝え!」

 

喜美子はお父ちゃんの言った言葉が残ります。

 

意地を探す

喜美子の頭の中には『意地』と更に『男の意地』が駆け巡ります。

 

卵やお金にも代えられない意地。

 

それはまた夜が明けてもひたすら喜美子の頭を巡ります。

 

そして、ついにひらめきましたよ!

 

草間さんのおはよう!の挨拶にもじっとしていられません。

 

様子の見えぬ草間に、喜美子はお父ちゃんのところへ駆けつけます。

 

喜美子はお父ちゃんの中にある自分と似たような思いに遭ったことを見つけたのです。

 

けれども、まだどんな出来事だったかは思い出せません。

 

その様子にお父ちゃんは、何をしようとしているのか何が言いたいのかさっぱりわかりません。

 

「何を言うとんねんもう!」

 

顔を覗かせたお母ちゃんにヒントにならないヒントを言ってもやっぱりわかりません。

 

お父ちゃんはそのうちそそっかしい喜美子に、落ち着いて話すように言います。

 

正座をして向かい合った喜美子は、ちょっぴり大人の顔をしてお父ちゃんの姿を茶化します。

 

それに声を荒げるお父ちゃんは、喜美子からはちょっぴり子供っぽく見えたのでしょうか?

 

喜美子は気づいたのです。

 

あの時いつぞやにあった紙芝居屋さんで起きた悔しい記憶です。

 

その時のことをお父ちゃん、お母ちゃんのいる前で丁寧に話します。

 

熊谷たちの「厚かましい」とはやし立てられたことも話します。

 

するとお父ちゃんは。

 

「どこの誰じゃ!」

 

喜美子の言いたいことはそこではありません。

 

「それはええ!」という喜美子に

 

お父ちゃんはシュンとし、話しは再開します。

 

少し離れたところには草間も喜美子の真剣な話に付き合います。

 

そしてお父ちゃんの意地から見つけた話の結末を聞き、そこから喜美子の切ない思いを知ることとなりました。

 

お父ちゃんはバツの悪い気持ちに心が落ち着きません。

 

お母ちゃんもまた言葉は出ません。

 

するとまだ何か言い足りない喜美子がお父ちゃんにもう一言、言わせてもらう宣言をします。

 

「女にもあるでー」と意味深な

 

前置きをして、言葉に勢いをつけ、深く息を吸った喜美子はありったけの大きい声で放ちます。

 

「女にも意地と誇りはあるんじゃ」

 

そのいきなり飛び出した言葉にお母ちゃんの顔には笑みがこぼれ草間の顔もほころび、何か救われたような気持ちになるのでした。

 

そして当の喜美子もあの時のモヤモヤの気持ちも、お父ちゃんと合わさった『意地』の正体にも全ての気持ちをスッキリとさせるのでした。

 

『男の意地』に便乗させられたお父ちゃんの意地の抵抗は。

 

「気のせいや」

 

と喜美子の言う『女の意地』をまるで別物のように切り離すのでした。

 

そしてそんなお父ちゃんにも喜美子はちょっぴり大人の気持ちで「話しにならんな」と一撃です。

 

草間は喜美子の一件落着の言葉に安堵の笑みを浮かべます。

 

それと同時にあるひらめきが頭に浮かべます。

 

柔道へ、親の願い

草間は朝からある所に赴きます。

 

中から大野さん夫妻が出てきます。

 

大野雑貨店にやってくると道場に使える場所を訪ねます。

 

大野さんの奥さんは丸熊陶業の、てるちゃんのお兄さんのことから柔道の道場の口利きをしてくれるようです。

 

そこに学校へと行く喜美子がやって来ました。

 

草間の東京行きが気になる喜美子に、草間さんは柔道の心得を教えてくれると言うのです。

 

全身で喜ぶ喜美子に大野さんの奥さんは、体の弱い息子も鍛えてくれと志願します。

 

早速、事の知らない信作登場です。

 

勝手な母に戸惑いを隠せません。

 

柔道の話が決まり、教える為の間借りを草間は常治に再度申し出ます。

 

勿論、貸し借りの決着です。

 

常治はまたもや納得しないままある提案、喜美子が柔道を習うことで『チャラ:貸し借りをなし』を言います。

 

これには草間も納得しました。

 

ここでもまたやんちゃな喜美子をお父ちゃん流に厳しく教えてほしいとお願いを受けるのでした。

 

みんなで柔道はじめます

大野さんの奥さんは沢山の柔道着を手に喜美子の家にやって来ました。

 

中では子供たちが柔道着を試しに着ています。

 

サイズの大きいものはマツ・お母ちゃんが手直しします。

 

喜美子も柔道着姿に「カッコええなあ」と言われてまんざらでもありません。

 

妹の直子はというと「柔道はつまらん!」と相変わらずキツイ一言です。

 

そこへ、お母さんに連れられて入ってきたのは何と因縁の相手・熊谷くんです。

 

早速「ええで!来い。勝ったるで」

 

柔道の深い教え

  • (草間流柔道)
  • 一、勝った負けたの勝負ではない
  • (柔道を通して)
  • 一、本当のたくましさとは何か
  • 一、本当の優しさとは何か
  • 一、本当に強い人間とは
  • 一、人を敬うことの大切さを学ぶ

どの子も真剣に話を聞きこれより草間流柔道の始動です。

 

とそこで遅れて来たのはてるちゃん。

 

真っ赤なコートを柔道着を羽織りみんな一斉に注目します。

 

しっかりと挨拶も忘れません。

 

喜美子はお嬢様てるちゃんに柔道が一致しません。

 

そんなことは気にしないてるちゃんに「ほな!やろか」の言葉にお決まりの合言葉「ええよ!」と言います。

 

これにて、全員揃い今度こそ本格的な柔道の始まりなのでした。

 

『スカーレット9話』みんなで武道に精を出す(10月9日)

柔道の本格練習

たぬきの置き物が見守る中、子供たちの走る元気な声が響きます。

 

冬休みです。

  •   「先生に礼!」
  • 「お互いに礼!」
  • 「お願いします」

 

全員、背筋をピンと伸ばしハッキリと勢いのある喜美ちゃんの掛け声で 草間流柔道』を始めます。

 

草間のしっかりとした説明の下まずは後ろに倒れる受け身の技から始めます。

 

両手を広げて大きな音を立て、体いっぱい練習です。

 

次は四つん這いに手足を広げて腕立て伏せ です。

 

みんな苦しそうですが、信作くんには草間先生の優しい助けがつきます。

 

そしてもう一つの受け身で体を回転させて転がります。

 

最後にみんな整列して身なりを整え草間先生の挨拶です。

 

草間よく頑張りました

一同ありがとうございました

と元気のいい声で終了です。

 

照ちゃんの夢

やったことのない柔道の練習に喜美子は「腕が上がらん」と少々疲れた様子です。

 

そんな喜美子の弱音に照ちゃんは「だらしないなあ」と余裕の様子です。

 

それは三味線や踊りの習い事でしごかれるのはいつものことと話します。

 

さらに「本当は辞めたい」と続けます。それに対し「ができたから」と、思ってもない言葉が出てきました。

 

照ちゃん曰く、夢は夢だけどいつか叶えたいこと!

 

それは将来の夢です。

 

突然の展開に少しビックリしながら二人は照子の耳打ちに顔を近づけます。

 

そこに聞こえた言葉にまず驚くのは信作くんです。

 

ええ!」と、ニヤニヤが止まりません。

 

信作の反応に「意外でしょ!」と付け足しながらもきっとなれると自信 に満ちていました。

 

すると、照子の母・熊谷和歌子(未知やすえ)の声が聞こえてきます。

 

次は時間は三味線の時間と知らせます。

 

照子と別れた後、喜美子は「婦人警官と呟き、「何やそれ」とそれは初めて聞く仕事でした。

 

赤い手袋作戦

喜美子は帰りの途中、信作の家に立ち寄り、照子の夢である婦人警官を新聞の中から二人で探すのでした。

 

大野雑貨店では必死に探す二人をよそにおじちゃん・おばちゃんの何やら計画があるようです。

 

それは常治が喜美子姉妹のお土産で買ってきたいつぞやの真っ赤な手袋 を渡すことです。

 

二人に返したい一心で、ケンカ混じりに、何とか良い案を見つけ出します。

 

陽子の考える落ちていた手袋」に上手いこと喜美子に持って行くよう誘導する作戦を思いつきました。

 

とにかく気づかれないよう、ちゃんと目に留まるところに忠信スタンバイをしました。

 

と、そこに「あった!」と探していた記事にやっとたどり着いた信作の一声です。

 

喜美子の目に映ったのはキリッ!とした制服に身を包んだ婦人警官と信作くんが言う狭き門』の文字です。

 

門が狭いんやな」と喜美子は勝手に注釈します。

 

もうすぐ夕飯だと仕掛けた手袋へと誘われる喜美子は「はーい!」と良い返事、上手いこと大野さん夫婦 の連携プレイです。

 

と、どういう不運かお巡りさん(森乃阿久太) です。

 

手にはチラリと赤い手袋を覗かせてせっかくの作戦は儚く消えました。

 

お巡りさんは草津で人さらいの事件により 人さらいには注意』 と重要な注意換気の任務がありました。

 

決して大野さん夫婦の喜美ちゃんへの手袋渡しの邪魔をしに来たわけじゃないですよ。

 

家に帰って夕飯のしたくをするお母ちゃんに、もらってきた新聞を見せるのでした。

 

お母ちゃんは熱心に婦人警官のことを聞く喜美子にふと浮かびます。

 

やんちゃ+柔道=婦人警官(喜美子の夢)

 

お母ちゃんの勘違いに思わず喜美子「ちゃうわ!悪いことでけへんからなりたないわ!」と完全否定でした。

 

「照ちゃんにはもう夢があるんやね」とお母ちゃんのこの言葉に 『夢』の文字を頭に浮かべます。

 

ラジオ、お父さんの会

「リンゴとー、おミカンと空からいっぱい降ってくんねん!

 

夕飯を待ちながら、妹の直子はご機嫌に食べたいものを頭の中に並べます。

 

しかし今日の直子は真面目なことを話します。

 

お姉ちゃん、ほんまの絵描きさんになったらええのに」とこれは直子からの喜美子への夢の提案です。

 

その問いかけに喜美子は珍しく後ろ向きに「うちには夢なんてないわ」と言います。

 

夢より大切なこと。先のことより今、現実に起こることの方が大事です。

 

さあ、夕飯です。

 

「大根に美味しく炊けたで」

 

ところ変わり、お父ちゃんは草間さんと柔道を習わせているお父さんたちと酒を酌み交わしています。

 

柔道の教えからの効果を草間さんに感謝しています。

 

感謝の気持ちのお礼にどうも草間さんが一役絡んで、お父さんたちとタッグを組み、ちょっとした 企みを含みつつ常治にある品物を渡しました。

 

  • ヒント1 家に備えつけてほしい
  • ヒント2 掘り出し物

 

みんなからの気持ち、そこに見たものは!!

ラジオ』 

あるはずのないラジオが飛び出し、訳のわからない常治はうろたえます。

 

お父さんたちの協力とハーモニーは最強です。

 

草間さんには笑いの止まらない、してやったりの美味しいお酒です。

 

常治にはひたすら落ち着かないお酒でした。

 

草間さんの探しもの

喜美子は草間さんと一緒に朝からです。

 

草間の東京に戻る決意が変わらないことに喜美子は寂しさを隠せません。

 

ラジオがやってきた嬉しさよりも草間さんが東京に戻ってしまうことの方がずっと切ないのでした。

 

さらに東京に何故戻るのか?

 

を探している。

 

奥さんを探している。

 

初めて知る驚きとそれ以上どんな話が飛び出すのか聞き入る喜美子でした。

 

そして、聞いているうちにあまりにものんびりと構えている草間にしびれを切らし、いても立ってもいられない喜美子は「そういうことやったら、はよ行かな!」

 

4年も経って、もうはよ見つけんかい!言うて」

 

奥さん、 今頃カンカンやわ!

 

草間はこの喜美子の言葉が、何より嬉しい言葉でした。

 

頭に指で角を作り迫力ある言葉に、少しだけの可能性を見つけたのです。

 

もう諦めた方がいいのか、揺らいでいた気持ちに、もう少しだけ喜美子に自分に突きつけられた現実を話します。

 

草間自身がもう一度気持ちを呼び起こして、喜美子の言ったフレーズをなぞり口にしてみると、その続きはもう一度喜美子へ。

 

確かに希望を吹き込んでもらった草間は強く見つけ出すことを決意するのでした。

 

これが草間さんの

 

うんと頷いた草間は喜美子にある一枚の写真を見せます。

 

花嫁姿の奥さんに羽織袴を着た草間の姿を激励の気持ちを込めて言った感想は?

 

「ん~まあまあ、やな!」

 

この喜美子らしい感想に草間はどこから出たかわからないような音で「ブハっ!」と吹き出すのでした。

危ない!照ちゃん

照子は走ります。

 

山の中を大きなかばんを持って、ひたすら息を切らせて走ります。

 

と、後ろを振り返ると一人のが足早に照子を追い掛けています。

 

道場では喜美子たちが柔道を必死に練習しています。

 

そこへ、急いでいる様子の照子の母・和歌子が足早に飛び込んできました。

 

その慌てる様子に信作くんも喜美子も、その訳を聞きます。

 

照子がいない!

 

その事態に喜美子もそして道場のみんなも驚きます。

 

『スカーレット10話』行方不明の照子が心配(10月10日)

スカーレット 2週 ネタバレ

隣町で人をさらうという事件が起きている事を知ったが、なんと照子が行方不明になってしまいます。

 

信楽に住む皆で探しますが大人達とは違う発想で、喜美子が照子を捜索します。

 

そこで神社に駆け込むと見知らぬ男性の姿がありました。

 

草津の人さらい!?

 

いなくなった照ちゃんを探しに母・和歌子は道場へと訪ねてきます。

 

先生である草間さんにこれまでの事情を話しますが、お巡りさんの触れ込みに心落ち着きません。

 

お巡りさんが話していたこと、喜美ちゃんの頭の中にもしっかりと浮かびました。

 

そしてお母さんは知らない人に着いていく子ではないと言いつつ、

「ポン煎餅、知ってる?」と子供たちに訪ねます。

 

照ちゃんお母さんのアンケート

 

  • ぎょうさんあるからあげる。
  • 余ってるからあげる。
  • おいで!
  • (結果)知らない人に甘い言葉に言われても行かない?

すると、みんなは顔を見合せ様子を伺いますが、熊谷くんが先頭を切って 行く!」と言うとそれに続いて次々に行くと言うのでした。

 

みんなが口を揃えて言うことにお母さんの目はただただ真ん丸くなるばかり「ええ」ともう声になりません。

 

照ちゃんのお母さんの気持ちを感じてか「僕は、行かん」と一人だけ言う信作くん本音を!と言わんばかりの勢いで喜美ちゃんが迫ると、

「行く!」 と全員一致の答えでした。

お母さんを見た信作くんは慌てて口を手で塞ぎ、お母さんはその場に倒れ込むのでした。

照ちゃんのお母さんは今、起きている『草津の人さらいの話』を涙ながらに話します。

 

事情を知ったみんなは何も言えません。「あんたら!ついて行ったらあかんで」と言い、出て行くお母さんを見守るばかりでした。

 

都合のええ手袋

 

照ちゃんは午後になっても見つかりません。

喜美子は洗濯物を入れながら心配します。

 

すると、お巡りさんを筆頭に大野さんのおじさんとおばさんがやってきました。

喜美子は真っ先に照ちゃんのことを お巡りさんに聞きます。

 

それよりお巡りさんは喜美ちゃんにあの赤い手袋を差し出します。

 

ところがお巡りさん、この手袋を喜美子と妹・直子に渡したい と話します。

陽子も話しにサポートします。

 

「なんで!そんなのおかしいやん!」とそういう喜美子に、

「ほうやの」とお巡りさん、大野さん夫婦にいきさつをザックリと聞き、協力を頼まれたものの喜美ちゃんのごもっともな返しに、

お巡りさん、太刀打ちできません。

 

もはや何を言えばいいかわからなくなったお巡りさんは、

「もともと買うた持ち主があげるて」

 

この言葉にさらに不審がる喜美ちゃんは「持ち主?誰?」

 

お巡りさん「誰?」

 

大野さん・陽子「知らん人や。もらっとき!」

 

喜美子「知らん人から物はもらえん。危険や!」

 

もうどこに終着点があるかわからないこの手袋を喜美子に渡し作戦に、

喜美子は「草津の人さらいは山で何をしたかったのか?」そっちの方が気掛かりで仕方ありませんでした。

お巡りさん「ひどい目に遭う」

 

そんなことより何より手袋をどうしても喜美子に渡したい陽子は、またまた話を戻して、

今度は『お巡りさん赤い手袋なんて使わへん作戦』に切り替えるのでした。

 

お巡りさん・相づち「使わへん!使わへん!」

 

やっとことで「ええの?」と言う喜美子についにはしびれを切らせた陽子は強行突破の背中押し!

 

「もう!春になってまうわ。ええ加減もらいな!」

喜美子ついに「ありがとう」

ホッと胸を撫で下ろす、大野さん夫婦でした。

 

家に帰って手袋のことを話すとお母ちゃんはその全部をお見通し!?

 

喜美子と直子は手袋し、ほっぺにあてて「温いなあ、ええなあ」を合唱です。

 

そして、一番下の妹・百合子にも当てて「ええなあ」

喜美子は最後にお母ちゃんにも当てて「ええなあ」のお裾分け。

 

みんなの「ええなあ」が響きます。

 

人さらいの正体

 

喜美ちゃんは冬休みになり、町内の一人暮らしのおばあちゃんの洗濯を引き受けて、わずかなお小遣いを頂いています。

 

今日もカツ子おばあちゃん(川本美由紀)のところに洗濯物を届けました。

 

喜ぶおばあちゃんに喜美ちゃんは『人さらいの話』をしてみます。

 

人さらいにひどい目に遭わされるとは?

 

カツ子おばあちゃんが言うには、

 

  • 見せもん小屋に売られる
  • 無理やり三味線を弾かされる
  • それも足で弾かされる
  • 上手く弾けないと長いムチで叩かれる

おばあちゃんの話にても立ってもいられなくなった喜美ちゃんは一目散に神社へ向かいます。

 

そこで照ちゃんが早く見つかるようひたすら祈るのでした。

 

しかし頭に浮かぶのはムチでビシッ!ビシッ!て叩かれる姿です。

「照ちゃんが上手く弾けますように!」と、もう一つお願いして神社を後にすると、喜美子は大事な手袋を忘れたことに気づきます。

 

慌てて取りに戻ると何やら声が聞こえてきます。

 

そこには照ちゃんと一人の男がいました。

 

男から逃げる照子は喜美ちゃんの手袋を見つけます。

 

すると、それを手に取ったと同時に男にも捕まります。

 

「嫌や!放して」

追いついた喜美子は、そばに大きく両手を広げ柔道で習った構えをします。

「来い!」

男は手を放し「何?」と不思議な顔をします。

 

「照ちゃん、逃げて!」必死な思いで喜美子は叫びます。

 

照子も驚く一瞬の隙を狙って、喜美ちゃんは男を背負い投げの姿勢に腕を掴みます。

 

ビクともしない男に喜美は渾身の力を振りしぼります。

 

さらに叫び「うちのことはいいから」と、必死になる喜美子についに照ちゃんは男の正体を明かします。

 

「その人、丸熊陶業の陶工さん・西牟田(八田浩司)やで」照ちゃんの言う言葉にやっとことで喜美ちゃんは我に返ります。

 

「家出した照子お嬢さんを見つけて帰るよう説得してたんです」

 

「ええ!」とただただ驚く喜美子でした。

草間さんの旅立ち

 

結局、照ちゃんの家出の理由はわからずじまいでしたが、ラジオから流れてくる、草津の人さらいも捕まることとなりました。

 

草津の人さらいの被害も「殴られただけ」と言う喜美ちゃんの無鉄砲さに、たまらず「くれぐれも気をつけて」と草津さんは念を押します。

 

「草間さんも気をつけて」と二人はお互い向き合ってしっかりと挨拶を交わします。

 

草間さんはこの一件落着を期に、ついに奥さんを探しに旅立つことを決意します。

 

お母ちゃんは汽車の中で食べてもらうよう、景気づけに真っ白な握り飯を差し出しました。

 

それを目にした喜美子は「白いおむすび、奮発したなぁ」と言う一方でお母ちゃんは「お世話になったもん」と、今までを振り返ります。

 

すると、外で何やら声が聞こえてきます。

 

そして「おはようございます」と元気な声が続きます。

 

「慶乃川です」

みんなで外に出ると、手に収まるくらいの狸の置き物を持った慶乃川さんの姿です。

 

「今日行かはると聞いて、信楽のお土産に」とくしゃくしゃな笑顔で手渡した置き物に、

「嬉しいです。連れて帰ります」とこれまた満面の笑みです。

まだ寝ている妹の直子や百合子を起こしてお礼をと言うお父ちゃんに、また会いに来ると喜美ちゃんと約束をしていることを話します。

 

それを聞いた慶乃川さんも引退をして草津にいることを告げます。

 

「草津!?」と思わず反応する喜美ちゃんですが、ちょうどそこへ大野さん、信作くんが挨拶にやって来ます。

 

そして、柔道でお世話になったみんなも次から次へと感謝を伝えにやって来ます。

 

そして、みんなの笑顔に囲まれて草間さんはついに旅立ちます。

 

喜美ちゃんはまた会えることを胸に寂しさなどありません。

 

この信楽に遊びに来ると誓い、しばしのお別れです。

 

そして見送りの後、庭で遊ぶ喜美子と直子を見ながらお母ちゃんは真っ赤な手袋がたどり着いた経緯をお父ちゃんに話します。

 

バツの悪そうなお父ちゃんですが、手袋に反応した喜美子ちゃんがお父ちゃんへとやって来ます。

お父ちゃんのほっぺに手袋を当て「温いやろ」と、

やっとことでお父ちゃんにまで届きました。

 

その手をまた自分のほっぺに当てて「ええなあ」

「ええなあ」と二人交互に手袋の感謝を伝えます。

 

これが喜美子10歳、冬の出来事でした。

 

狸と共に成長

 

狸の置き物が見守る中、喜美ちゃん(戸田恵梨香)はすくすくと育ち、時は飛んで15歳。

 

相変わらず元気な喜美ちゃんは信作くん(林遣都)の自転車に乗り、この信楽の町を走ります。

 

もうすぐ中学を卒業します。

 

『スカーレット11話』喜美子の就職内定が反故(10月11日)

スカーレット ネタバレ 2週

11話では中学の卒業を控えた喜美子が就職の内定を貰ったお話からスタートです。

 

信楽の中でも最も大きい陶芸の会社だったため、貧乏な川原家の稼ぎ頭になってくれると期待されますが、喜美子は若い女性という理由だけで内定を取り消されてしまいます。

喜美子と信作

昭和28年(1953)2月

15歳になった喜美子(戸田恵梨香)は信作(林遣都)と下校中です。

 

伊賀のおばあちゃんに買ってもらったという自転車を引きずり、「俺、高校いきたないねん」と喜美子に話します。

 

すると喜美子は「また辛気くさいことを言う」とため息をつきます。

 

そんな信作に、喜美子の書いた絵を大きく見せると「今年はついに金賞や!これ見て元気だせ!」と弱気になる信作を勇気付けます。

 

それを言われた信作は「学校に飾ったったやんけ!目が腐るほど見たわ」と、こちらも案外負けてません。

 

そしてついに本題に入ります。

 

「何で学校、嫌や。勉強嫌いか?」とそう喜美子が聞くと、

「勉強好きなやつおる?」と返答します。

 

「うち勉強、好きやで!でも働くのも好きや」と喜美ちゃんはどんなことにも全力です。

 

「ええなあ。俺も働きたい」と就職を希望する信作に、

「今年は進学する子が多いで」と進学のことも遠くに思いながら喜美子は話しました。

 

すると、相変わらず小心者の信作は高校の悪いウワサを話します。

すかさず喜美ちゃんは「照子に守ってもらえ!頑張れや!」とさらに弱気になる信作に渇を入れます。

 

「俺、喜美子みたいに就職したい」と言う信作に、「まだ続くんけ!」と止まらぬ不安な気持ちを止めさせるのでした。

 

そして、喜美ちゃん・照ちゃんコンビ

 

喜美子は中学を卒業したら、照子のお父さんが経営する丸熊陶業で働く予定です。

 

今日はそのご挨拶です。

 

「遅い!」と、第一声の照ちゃんは(大島優子)はなかなか来ない喜美子にご立腹の様子です。

 

喜美子の言う言い草に、照ちゃん今日もしっかりと絡みつきます。

 

きちっとする!と言う喜美子に「ほなやってみ!」と、お嬢様の好きなコントが始まります。

 

喜美子「照子お嬢様さん、行ってらっしゃいませ」

 

照子今日も可愛いな、言うてくれる?」

 

喜美子「そんなん勤務内容に含まれてへんわ!どこや!?」

 

照子「うちの陶工さん、みんな言うてくれるで」

 

喜美子「これからはうちのこと見て言うかもな」

照子「可愛いなあ、喜美ちゃん。て言われてもお世辞やで」とソッコーで返します。

 

喜美子「可愛いなあ、照ちゃん。言われてもお世辞やで」と鋭い一言に、

照子「ほんまか?」と目をパッチリとさせて後ろに数ミリ、のけ反ります。

 

喜美子「ほんまやで!」とまたもや喜美ちゃんの圧勝です。

 

そんなことでじゃれ合っていると「照子さん」と陶工さんが現れます。

 

決まっていた内定

「よろしくお願いします」としっかり頭を下げ、「行きましょか」とシブイ声で言う西牟田さん(八田浩司)の後をついて行きます。

 

『丸熊陶業とは』

  • この頃、日本の火鉢のほとんどが、この信楽で作られていました。
  • 丸熊陶業はその信楽の中でも一、二を争う会社です。

そして、照子の父・熊谷秀男(阪田マサノブ)は喜美子に言います。

 

この話はなかったことにしてもらいたい」と、そう言いました。

 

喜美子は呆気にとられます。

 

(受け入れを決めた理由)

  • 娘の頼み
  • よく知っている喜美子である
  • 人がいた方が助かる

(断ることになった理由)

  • 厳しい職場
  • 男ばっかりの職場に15歳の子を女の子を受け入れること。
  • 考えが甘い
  • 陶工さん、みんなの意見

 

「すんません」と後ろで話を共にしていた西牟田さんも代表という立場で言いました。

他の就職口を探すという秀男の言葉はもう喜美子の頭には入りませんでした。

 

信楽のような小さな町で、新たな就職口がすぐに見つかるとはおもえません。

ましてや、2月も過ぎてこの時期です。

 

喜美子はこのどうにもならない感情をどうすることもできず、途方に暮れ家まで辿るのでした。

 

喜美子の就職(お父ちゃん編)

家の表では上の妹の直子(安原琉那)が缶下駄をして下の妹の百合子(稲垣来泉)と遊んでいます。

 

そこへ喜美子が帰ってくると、家の中にはお客さんが来ているようです。

 

お父ちゃんが、おやっさんと呼ぶその男・谷中(みぶ真也)はお父ちゃんに弟・保(中川元喜)の働き口を頼んでいるようです。

 

おばあちゃん(山村嵯都子)と三人暮しの兄・博之(請園裕太)も働いていた工場が閉鎖されて、次の働き口をこれまた探してているというのです。

お父ちゃんはそんな谷中のを聞いていると、

「よっしゃ!ほな、うちで雇うたろ!」と気前よう引き受けてしまいます。

 

これには聞いていた喜美子も驚き、お母ちゃんもこの勢いに何も言えません。

 

「これから商売をどんどん広げていく算段してまっさかいに」というお父ちゃんの大きい口にさらに不安は募るのでした。

 

そしてさらに「娘が春から丸熊陶業なんですわ」と何も知らない常治に喜美子はただただうろたえるばかりです。

 

お父ちゃん、お母ちゃん、お客さんの話だけが加速していきます。

 

気づくお父ちゃん、お母ちゃんに喜美子は合わせる顔がありません。

喜美子の就職(お母ちゃん編)

 

お父ちゃんは大野さんとで居酒屋『あかまつ』にて、お酒を飲んでいます。

 

喜美ちゃんの働く先の月給の話を酒の肴にお父ちゃんはこれまた上機嫌です。

 

そこへ丸熊陶業の西牟田さんが入ってきます。

 

ところ変わり、家では食事を終えてお母ちゃんと喜美子は後片付けをしています。

 

お母ちゃんは喜美子の就職を想像しながら、挨拶に行ったことを聞きつつ、就職へのお礼を言わな!と心弾みます。

 

喜美子がちょうど丸熊陶業のことを話そうとしたその時に、

「こんばんは!」と大野さんの奥さん・陽子を先頭に近所のお母さん方が揃いも揃ってやって来ました。

 

そして喜美子にあれやこれやと綺麗な洋服の生地を次から次へとあてがいます。

 

何やらさっぱりわからぬ喜美子にお母ちゃんは「あんたのブラウスとスカート作ってくれはるん」と嬉しそうに言います。

 

そしてまた陽子も嬉しそうに「ブラウス担当とスカート担当に手分けしてな」と付け加えます。

 

突然、みなに囲まれて、こんなに華やかに洋服を作ってもらえる不思議さを「ほやけど、これ何で?」と口にします。

 

すると陽子は「何でて、喜美ちゃんの就職祝いに決まってるやろ!」と出てきたもんだから喜美子は唖然とします。

 

そして何も知らぬお母さんたちに「就職、おめでとう!」と口を揃えて祝福の言葉をもらいます。

 

これには喜美子も完全に言葉を失い言えぬ思いがさらに自分を追い詰めることとなります。

 

ついには言葉よりも先に涙が溢れ出してくるのでした。

 

そしたらもうその感情は止まりません。

 

お母ちゃん、妹たち、お母さんを前にして、喜美子は激しく泣きじゃくるのでした。

 

してもお母ちゃん、陽子さん、お母さん方も感激の涙と、喜美子とは正反対の喜びと疑いません。

 

またまたところ変わり、お父ちゃんと大野さん・忠信のいる酒の場『あかまつ』では一足先に陶工さんの西牟田より喜美子の就職がなくなったことを知るのでした。

 

常治はまた、この日からしばらくの間、家を開けるのでした。

 

謝りに来んでええ

 

喜美子の家にも丸熊陶業の就職がなくなったことの知らせを受けました。

 

そして、丸熊陶業からはお詫びにとお酒やら何やらたくさんの品が届きました。

 

それを見た直子や百合子は喜美子の気持ちとは裏腹にお菓子たちに心奪われるのでした。

 

そして、洗濯物を入れる喜美子にすたすたと近づき、目の前にある洗濯物を手に取り「こんな下着、穿いてんのけ?」と言う照子に対して、

感情もなく「うちのちゃうわ」と喜美子は返します。

 

「ああ、カツ子おばあちゃんのけ」と、照子はあの時からやっている洗濯物のお手伝いをまだやっていることに気づきます。

 

「もう謝りに来んでええよ」と、もう終わったことにこれ以上、そっとしてほしいことを喜美子は言います。

 

ところが照子はそこの感情とは別に、

「謝りにうちがわざわざ来るわけないやん。ちょっと待てるか聞きに来てん」と話します。

 

何を言ってんの!?と言わんばかりの顔して喜美子は照子の話の続きを聞きます。

 

「時間かけてうちが説得するさかい、待てるけ?」と照子だけはまだこの話に諦めていないことを喜美子に話します。

 

「みんなを説得してあげてもええよ」といつもの調子で照子も言いますが、本当のことはわからないことも話します。

喜美子もお父ちゃんがいない今、この事態にどうしたらいいのか、迷う気持ちを照子に話します。

 

「ほな、待っとき!」と言葉を残し照子は家を後にします。

 

お父ちゃんの計らい

 

ある夜、帰ってきたお父ちゃんから大事な話を聞きます。

 

「詰めがあまかったな」と一言目に言うお父ちゃんに喜美子はさっぱり意味がわかりません。

 

「丸熊陶業のことや」と言うお父ちゃんに対してすかさず喜美子は、

「就職話、なくなってすみません」とまず謝りを言います。

 

「口約束やったら、あかん言うこっちゃ」とお父ちゃんは今回の敗因を話します。

 

お父ちゃんが差し出す袋にお母ちゃんは「働き口、見つけてきてくれた」と一言添えます。

 

喜ぶ喜美子は中にあるものを見て「荒木商事いう」とお父ちゃんからの説明を受けます。

 

見つかったことの驚きと一緒に目に飛び込んできた更なる驚きが隠せません。

「大阪?」と喜美子は目を疑います。

 

「せや、大阪で働け。春からお前は大阪や」と言うお父ちゃんの言葉を喜美子は現実と結びつけることができませんでした。

 

『スカーレット12話』大阪に働きに行きます(10月12日)

心に決めたこと

 

お父ちゃんから大阪行きを告げられ沸き上がる気持ちを噛み締めて、喜美子はしっかりと心に決めます。

 

「分かった、ほな行くわ」とどこかあっさりとした口調で言いました。

 

「喜美子」と言うお母ちゃんの引き留めようとする不安にさらに、

「大阪、働きに行きます!」と笑顔に切り替えきっぱりと喜美子は言い放ちました。

 

そして朝になり、家族で食事を囲みお父ちゃんは昨夜の勢いさながら話し始めます。

 

「人生にはな、どうしても人に頭下げなならん、そういう局面が3回はある」

 

その言葉に喜美子は素早い突っ込みを入れます。

 

「お父ちゃん、しょっちゅうやん」

お父ちゃんの負けない切り返し、

「やかましいか!」

 

「なあ、ええか」と、

話を仕切り直し、更に続けます。

 

「床舐めるほど顔近づけて、腹の底から声、絞り出してお願いします!言うてお願いする」

「そういうのがな、人生には3回ある。その1回がこれや」

ふと、喜美子の「床舐めてきた?」の問いかに、

「苦い味したで、もう」と更にリアルに見える感想を話します。

(お父ちゃんの不気味な笑い)

「嘘か!?」と喜美子はみんなの笑いを誘います。

「嘘か!!お父ちゃんの口、半分は嘘で出来てんなあ」と更に笑顔になります。

 

と、お父ちゃんは社長が女(おなご)と話します。そして従兄弟とも言います。

 

何気に不穏な顔するお母ちゃんを余所目に、親戚だからそう心配はいらん、悪いようにはならんとお父ちゃんは喜美子にエールを送るのでした

 

そしてお父ちゃんは喜美子がいなくなる代わりに直子と百合子がしっかりと家のことを手伝うように言い聞かせるのでした。

 

「はい」と言わされる妹たちに喜美子は「大丈夫け?」と聞くと、同時にお父ちゃんのキツイ「返事!」に、

「はい!」と約束をするのでした。

 

喜美子が給料もらったらほしいもんリクエスト!?

それは『テレビジョン』

姉妹、みんなで頑張るからご褒美はテレビジョンに決定しました。

 

僅かなチャンス

 

その翌日、喜美子の担当の寺岡先生(湯浅崇)が訪ねてきました。

 

喜美子が絵のコンクールで金賞を取ったことから話が始まりますが、そもそも喜美子はその話をしていませんでした。

 

 

金賞を取ったのは学校全体の中で喜美子だけとし、さらに他にも勉強がよく出来、中でも数学が出来ることを熱心に話します。

 

そして先生はさらに信楽では上の学校に進みたい子の支援をしようという動きがあることを伝えます。

 

喜美子はとても優秀なので高校へ進学することを考えてみないか?という話を喜美子に持ちかけました。

 

そしてそれを受けるなら先生は協力すると言うのです。

 

喜美子はお父ちゃんをチラリと一瞬見て、先生は「タダで、高校に行けるかもしれません」とさらに、喜美子にとってはチャンスであることを話します。

「女(おなご)に学問は必要ありませんわ」と、

お父ちゃんが言ったこの言葉はいつか聞き覚えのある言葉です。

 

いや、しかし今回のこの言葉はお酒に酔って出た言葉ではありません。

 

お父ちゃんの腹の底から出た正真正銘の言葉です。

 

喜美子が勉強ができるのは生活のためにやっている家の仕事や家族を助けるための必要不可欠な働き手の一人だということを先生に身をもって伝えます。

 

喜美子は頭の中にあった僅かな夢を切り取られ、申し訳なさそうにする先生もまたそれ以上には言えないこととなりました。

 

行くなら倒してから行け

 

こうして、喜美子は中学を卒業する日を迎えました。

 

信作は狸の置き物の下に座り込み「で、いつ行くんけ?」と、またいつものが始まります。

 

喜美子「帰ったら、準備せな」

信作「急やのう」

 

喜美子「会えんくなると思うと寂しいわ」

次にくる言葉は?

 

喜美子「タヌキ」

信作「タヌキかい!?」

 

喜美子「辛気くさい話、聞かんで済むんは嬉しいわ」

信作「嬉しいんかい」

 

すると、先の方から聞こえてくるのは?

照子「喜美子!」

喜美子「何や?」

 

現れたのはピンクのマフラーピンクの学生カバン、照ちゃんと言わんばかりのお姿に、これまたオーバーアクションのコーナーワークから登場です。

 

どうやら喜美子の大阪行きに猛烈に反対のご様子です。

 

先に決めておいた約束と喜美子に問い詰めます。

 

そばにいた信作はその勢いに負け、存在感を消されます。

 

約束はしてないと切り返す喜美子の前にババーン!と両手を広げ、立ち塞ぎます。

 

「行くならうちを倒してから行け!」

照ちゃん、必死の覚悟です。

喜美子「なんで?」

照子「うちは婦人警官諦めた。夢やったけど諦めた。!」

喜美子「何の話?」

(※途中の照ちゃんの話、割愛させていただきます)

 

照子「うちは一生、信楽や」

 

真っ直ぐに喜美子を見る、照ちゃんの目は真剣そのものでした。

 

照子「行くならうちを倒してから行きなさい」

(呆然とする信作)

喜美子「信作、走って持ってきて」

もはや何のことだかさっぱりわからない信作は、

「は?」

 

喜美子「柔道着2着、道場にな。あいつ、倒したるわ」

 

二人の剣幕に辛気くさい話なんかどこかに吹っ飛ぶ信作でした。

 

気持ちを受け取る

 

二人は道場に着くと、気持ちばかりが前に出てすぐさま構え、勝ちに急ぐ照子に喜美子は、

「礼に始まり、礼に終わる。習うたやろ」と余裕を見せます。

 

仕切り直し、二人は横にきちんと並び喜美子の掛け声で、

「礼!」と、一瞬たりとも待てない様子の照子にまたもや喜美子は、

「柔道着届くまで待たんか!」とあの時の心得を忘れてはいません。

 

喜美子が草間流柔道言い掛けたその時、照ちゃんの斜めをいく作戦が暴走します。

 

喜美子目掛けて一か八かの突進!

 

抱きつきます。

 

喜美子「放せ!」

照子「嫌や!」

の、決着にもう柔道着は待ってはいられません。

 

戦闘開始!

 

一矢報いる戦い、照子に喜美子の気持ちは果たして伝わるのか?

 

やっとのことで柔道着到着の信作が見たものは!?

 

鼻血、鼻に新聞紙を突っ込まれて、ひたすら笑いの止まらない喜美子でした。

 

すると、投げ飛ばされて道場いっぱいに体を広げた照子は喜美子が自分にとってどんなに大切だったか信作と喜美子のいる前で話します。

 

「大阪、行ったらあかん」と、

照子はありったけの気持ちで喜美子を引き留めようとします。

 

信作は喜美子に対する強い気持ちを確認し、喜美子はあまりの照子の自分への気持ちの大きさに、自ら近づき、

「照子、そんなんだから友達でけへんのやで」と、

自分の中にある信楽への気持ちと一緒に、照子の溢れる気持ちも抑えようと、泣いてしまう照子を笑いながら、

喜美子「さようなら~、照子」と手を振り茶化します。

 

照子「そんなん、聞きたいい~」

喜美子「元気でな~。あんたのこと忘れへんで~」

照子「言うな~」

喜美子の笑いは遠くまで続く。

 

本当の気持ち

 

喜美子はお父ちゃんにいつものようにお風呂を沸かします。

 

昼間にあったことはずっと喜美子の頭の中を巡っていました。

 

そしてお父ちゃんにあの日の狸の話を始めます。

 

信楽に来てすぐの時にほんまもんの狸を見たと。

 

よそもんは狸に化かされると信作くんに言われたことも話します。

 

「ほな、化かしに来たんやな」とお父ちゃんも喜美子の気持ちに添います。

 

しかし、喜美子はあれ以来、一度も狸を見たことがないと続けます。

 

本当の狸はもう現れない。何でかわかるのか?とお父ちゃんに聞きます。

 

お父ちゃんは黙って喜美子の言うがままに話を聞きます。

 

「もう、よそもんやないからな」

「うちは、よそもんちゃう」

「うちは、信楽の子や」

「うちは、信楽好きや」

黙って聞くお父ちゃんに喜美子はこのどうにもやるせない気持ちをやっとの思いでぶつけるのです。

 

「うちは、大阪行きたない!」

「ここにいたい!ずっと信楽にいたい!」

「お父ちゃんと、お母ちゃんと、みんなとここで一緒に暮らしたい」

 

それは喜美子の細やかな気持ちでした。

 

お父ちゃんはしっかりと喜美子の気持ちを聞きました。

 

そして、やっと口を開き、狸の道の先の話をします

 

ずっとずっと歩いて、たどり着いた先には綺麗な夕日が見える。

 

そして、お父ちゃんに言われた通り、喜美子は『狸の通る道』をたどります。

 

綺麗な夕日を見つめて、そこで見つけた焼き物のかけらをこれから始まる旅のお供にしました。

 

⇒次週『スカーレット3周のネタバレ 荒木商事で奮闘』

スカーレット2週の感想や口コミ

 

草間さんとの出会いは喜美ちゃんにとってとても大切な時間だったと思います。

 

中学生になってもその精神はちゃんと育っていました。

 

子供時代から中学生へ、ぎゅうっと気持ちが詰まっていました。

 

スカーレット第週のまとめ

スカーレットの第2週では、子供時代から中学生へと成長した喜美子(戸田恵梨香)が初登場しました。

 

感想などを見ても、とても上手でナチュラルな演技をしていた子役達の姿が見られなくなってしまう事に、多くの方が反応していますね!

 

これからは、物語の大部分で出演するキャスト陣が、どのように活躍するのかは見物です!

 

一人ひとりの個性ある役柄と役者さんの持つ人柄をさらに味わっていきたですね。

 

⇒次週『スカーレット3周のネタバレ 荒木商事で奮闘』

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