昔話・民話にある『天狗とお獅子(てんぐとおしし)』のあらすじ内容をご紹介します。
リトルトーキョーライフ エロくて残虐な“日本昔話”でも紹介された昔話は退治などをする話ではなく、アメリカンジョークのようなシンプルで面白い内容なんです。
また他にも天狗にまつわる昔話も集めてみましたので、天狗とお獅子のあらすじや結末を知りたい方はお見逃しなく!
同番組で紹介された石川県のラストが衝撃な桃太郎はこちら。
天狗とお獅子のあらすじ
昔々あるところに、お爺さんとお婆さんと息子夫婦と孫達が住んでいました。
ある日お爺さんとお婆さんは孫と一緒に留守番をしていました。
縁側で日向ぼっこをしながら、孫達と一緒にお爺さんは昔話も聞かせてあげました。
色々やってあげましたが、とうとう次の遊びが思い浮かばなくなってしまいます、
歌ったり踊ったりは孫にはまだ早かったからです。
考えに考えた結果お爺さんは仕方ないと履いていたフンドシをはずしました。
『ほら~天狗の面だ~天狗の面だ~ドドンドドン天狗の面だ~』
そう歌いながら跳びまわると孫達は大喜び。
次の日はお婆さんが1人で孫達と一緒に留守番をする日でした。
すると孫達は昨日の天狗をお婆さんにもやってほしいとお願いします。
最初はお婆さんも天狗ってなんだとキョトンとしていましたが、わけを聞いくと
『女のできないことを孫に教えたりしてお爺さんも困ったもんだ』と言いながらも、仕方ねーと腰巻外すと
『ほらお獅子パクパク。お獅子パクパク』と孫にみせました。
孫達は大喜びで手をたたきながらわらっていました。
おしまい。
内容・結末の意味は?
天狗とお獅子はどうでしたか?
タイトルにある天狗とお獅子がまさか、お爺さんのアソコと、お婆さんのアソコを表しているなんて、アメリカンジョーク過ぎますよね!
お爺さんとお婆さんが孫をあやすために、あの手この手で頑張りますが、途中で次に何をしたら良いのかわからなくなってしまし、そうだ!と言わんばかりいお爺さんは自分のアソコを天狗に見立てて踊りました。
そこまでならまだなんとなく面白い話として笑う人も多そうですが、お婆さんも自分のアソコをネタにするのはビックリです。
しかも天狗ではなくお獅子と表現。
昔話じゃなくて今考えられた話なら、今の時代『炎上』間違いなしかもしれません笑
このユーモアがテレビでも紹介される、アメリカンジョークっぽく話せると紹介されたのでしょう。
もともと岩手県で生まれた天狗とお獅子ですが、この天狗とお獅子はお獅子に頭をパクっとされれば無病息災など縁起の良いものとされています。
天狗も縁起ものですよね!
そんな天狗とお獅子はよく昔話にも登場していますので、他のお話もご紹介していきます!
天狗が登場する他の昔話・民話は?
天狗は多くの昔話に登場する架空の生き物です。
神社でも祀られるように、特別な位置づけをされています。
とはいっても必ずしも昔話で人間に優しい存在ではなく、ある時はからかったり天罰を与えたりするような事もあります。
それらの一部を紹介していきますね!
こぶとり爺さん
ある山奥の村におじいさんが2人住んでいて、2人には大きなコブ(瘤)が顔についていました。
1人は正直者のおじいさんで左の頬にコブがあり、もう1人のおじいさんは嘘つきのおじいさんで左の頬にコブがあります。
ある日、正直者のおじいさんが山に木を切りにいくと、大雨が降り休んでから気づくと目の前で天狗や動物が宴をしていました。
おじいさんは一緒に踊り、上手だったので歓迎され、もう一度来て欲しいと言われると、大事なものを預かっておくとしようとおじいさんのコブを取ってしまいました。
家に帰っておばあさんにコブの事を聞かれたおじいさんは、出来事を伝えコブが無くなった事を2人で喜びました。
喜んでいる姿をみた嘘つきのおじいさんの妻であるお婆さんが、自分のお爺さんも行かせなくてはと山に行かせます。
同じように山で宴をしている天狗たちに出会いますが、怖くて震えて動けません。
天狗たちは怒り、またコブがある事を見ると、昨日のおじいさんと違うことがわかり、更に怒りました。
怒ったお頭は正直者のおじいさんから取ったコブを嘘つきのおじいさんにつけてしまい、つけられたお爺さんはコブが2つになってしまいました。
おしまい。
こぶとり爺さんの解説・教訓
こぶとり爺さんにはある教訓を感じてもらうよう入っています。
それはどんな事にも興味を持って楽しむ事が、時に自分のためになり、時に自分を助けるんだということ。
つまり、正直者のおじいさんと嘘つきおじいさんの違いは、目の前に怪物がいたとしても楽しむ事でしたよね。
普通ならびっくり驚き足がすくんでしまうところですが、正直者のおじいさんは踊るのが好きだったこともあり楽しむ事に徹しました。
結果、気に入られて自分のコンプレックスであったコブを取ってもらうことができたんですね。
スカイダイビングなんかでも、飛んでみたら案外楽しいし、怖いのはそれを知らなかったりイメージだけで判断してしまっているものです。
でも飛んでみれば気持ちよかったという方多いと思いませんか?
また、普通では味わえない経験にもなりますよね。
そういった教訓がこぶとり爺さんにはあるようで、とても興味深いですよね。
ちなみに、よく小太り爺さんと間違えられていますが、太ったお爺さんではなく、コブ(瘤)なので間違っている方がいたら教えてあげてくださいね!
天狗とお獅子のまとめ
今回は天狗とお獅子のあらすじや、こぶとり爺さんの教訓についてまとめてご紹介していきました。
昔話って実は教訓や、伝えたいことをうまく遠回りに組み込んでる場合が多いんですよね!
だからこそ子供から大人にまで幅広く受け入れられますし、人によって解釈の仕方が違ったりするので、それもまた面白い部分です。
ですが、最初に紹介した天狗とお獅子は、わかりやすいエロなのに、子供が聞いてもそこまで下ネタに感じない物語となっています。
教訓を伝えたいのではないと思いますが、これはこれでジョークとして受け入れられる作品でしょう。
このような面白作品がまだまだありますから、こちらでまた紹介できたら嬉しいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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